Я[なにわふくしま資料館]Я
2010.9.18/2011.1.18

玄関へ

福島区ゆかりの詩歌

福島区に碑のあるもの、福島区の風景などをテーマにしたもの


詩  歌作 者碑(所在)・出典等
「笹舟の町」中 正敏『人のいない国』所収
「野田藤」中 正敏『人のいない国』所収
「知らない」中 正敏『燃える野田藤』所収
「戦火」中 正敏『燃える野田藤』所収
行く水の 中の小島の 梅さかば さぞ川浪も 香に匂ふらむ菅原道真『福島区史』
製紙工場の 横の溝より 掬ひ上げて 飼ひし目高も 思ひがなし有田静昭 『福島区史』
十六町の 夜店の様も 思い出づ アセチレンの 灯にならぶ 杉鉄砲有田静昭 『福島区史』
安治川べりの 富島倉庫 今にありや 写真に撮りて 君に見せむに有田静昭 『福島区史』
名月や 池をめぐりて 夜もすがら松尾芭蕉碑(旧冨竹 鷺洲)
『句碑のある風景』
かきつばた
杜若 かたるも旅の ひとつかな
松尾芭蕉碑(旧冨竹 鷺洲)
『句碑のある風景』
杜若 かたるも旅の ひとり哉松尾芭蕉碑(了徳院 鷺洲)
『句碑のある風景』
芋洗ふ 女西行ならば 歌よまむ松尾芭蕉碑(旧クジヤク 大開)
『句碑のある風景』
親かとも おもふ夜のあり 山の月   みつんど
松井三津人
碑(了徳院 鷺洲)
『句碑のある風景』
菜の花の はじめや北に 雪の山   せいせい
松瀬青々
碑(八坂神社 海老江)
『句碑のある風景』
長橋の 長き命や 生身魂松瀬青々碑(個人邸 海老江)
『句碑のある風景』
枕元 海老江の寺の 鐘氷る松瀬青々『福島区史』
淀川の 銭取橋や 寒習ひ松瀬青々『福島区史』
草の春 田は年々に 家となる松瀬青々『福島区史』
草の露 朝だんじりに 幕かける松瀬青々『福島区史』
椎の葉に 盛りけん飯か 霜の饗松瀬青々『福島区史』
二三言 恋めくもよし 紅葉酒阿波野青畝碑(旧冨竹 鷺洲)
『福島区史』『句碑のある風景』
菜の花の 中へきえ込む ゆききかな梅居『福島区史』
暗がりの 松の木さへも 秋の風上島鬼貫『福島区史』
吹く風や 稲の香にほふ 具足櫃上島鬼貫『福島区史』
野田村に 蜆あへけり 藤の頃上島鬼貫『福島区史』
鶏鐘の やや落ついて 雉子の声公氷碑(個人邸 海老江)
『句碑のある風景』
映像じゃ ものたらなくて 聖子展内藤光枝田辺聖子展」に寄せて
『川柳番傘』掲載作
福島に 住んで近しい 聖子展内藤光枝田辺聖子展」に寄せて
『川柳番傘』掲載作
道頓堀の 雨も光って 聖子展内藤光枝田辺聖子展」に寄せて
『川柳番傘』掲載作
柳縁は うれしきものよ 聖子展内藤光枝田辺聖子展」に寄せて
『川柳番傘』掲載作
聖子ワールド 垣間見ました コレクション内藤光枝田辺聖子展」に寄せて
『川柳番傘』掲載作
聖子著の 読破を目指し 郷土史家内藤光枝田辺聖子展」に寄せて
『川柳番傘』掲載作
いにしえの ゆかりを今も 紫の ふじなみかかる 野田の玉川足利 義詮 『福島区史』
むらさきの ゆかりもあれば 旅人の 心にかかる 野田の藤波太田蜀山人『福島区史』
むらさきの 雲とやいはむ 藤の花 野にも山にも はいぞかかれる足利 義詮『福島区史』
難波かた 野田の細江を 見わたせば 藤浪かかる 花のうきはし西園寺公広『福島区史』
なつかしき いもか衣の色に咲く 花むらさきの 池の藤波一院別当公実『福島区史』
咲ましる 花と見ん松か枝に 十かへりかかる 池の藤波西園寺公脩『福島区史』
住かひや 藤さく野田の 神垣に ちかひて是そ 代々に伝ふる三好 山城守 笑岩『福島区史』
藤かずら 長き恵みの 色見えて むらさきふかし 神の御前に三好備中守 長房 『福島区史』
ここも又 おなし心に 春日さす 光りにもれぬ 藤の神垣三好 日向守 長逸『福島区史』
みつ塩の 時うつりにし 難波津に ありし名残の 藤波の花 下河辺 長流
いかばかり 深き江なれば 難波潟 松のみ藤の 波をかくらむ宗良親王
むらさきの ゆかりならぬと 若草や 葉すえの露の かかる藤原三好 長慶
千早振る 神のめぐみを なお仰ぐ 野田の玉江の 藤そ栄ふる松永 弾正 久秀
難波江の 流れは音に 聞へ来て 野田の松枝に かかる藤浪三好下野守 政康
瑞垣に かかるを幾代 あおぎ見む 神の名にあふ 花の藤が枝三好入道為三政勝
難波なる 野田の玉江の 名にしおふ 匂い吹きこす 木々の藤なみ三好 新右衛門尉
幾春を かけて咲くらん 松ヶ枝にふ 小高く見ゆる 花の藤浪 東条 紀伊守 行長
はたてなく ここも宮居は 春日山 藤浪かけて なびく松が枝乾 伊賀守
春日野の ゆかりの色の 宮居ます 若むらさきの 野田の藤が枝岩成 主税頭友通
春の日は 藤を眺めて 日が暮れて詠み人不知
眺むれば 紫煙る玉川の 昔も今も 野田藤の郷詠み人不知
「空中ノ花」浜本幸枝『浪華之四季一詩一記』所収 漢詩
「福島逆櫓ノ松」浜本幸枝『浪華之四季一詩一記』所収
「池頭」浜本幸枝『浪華之四季一詩一記』所収
「流光」浜本幸枝『浪華之四季一詩一記』所収

管理人註
「冨竹」は蓮料理で有名だった料亭。「クジヤク」はレストラン。

出典
『燃える野田藤』中正敏著 土曜美術社出版販売 2010
『川柳番傘 3月号』番傘川柳本社 2007
『人のいない国』中正敏著 詩学社 1995
『福島区史』大阪都市協会編集 福島区制施行五十周年記念事業実行委員会 1993
『浪華之四季一詩一記』浜本幸枝 中尾松泉堂書店 1979
『句碑のある風景』中村浩(自費出版)1976
野田藤」(ホームページ)


玄関へ